「恋は一秒。」 原作:津田雅美『ブスと姫君』(白泉社刊)より 再構成:もう、ダメ ■コンセプト Pが765プロに入る前、真とすれ違っていたら…… 真のPに対する恋心を、 この物語の表象を借りて表現 真の一人芝居で物語は進行する ■基本縦書きテキスト(原作準拠) 陽一P作品のテキストはまさにテキストそのものが語っている では、テキストの動きから何か語れないか。テキストをエフェクトと位置づけてみる 縛り:いわゆるテキスト表示プレート類を使わないこと ■物語の連続性を必要としない 「ときめきメモリアル」形式 エピソードの挿入 ぶつ切りのSSを妄想でつないでもらうイメージ 一章一章は単品の団子。串が視聴者 ■少女マンガの動画化 深みはあっても良いが、画面にあまり奥行きを作らないこと。 背景に心象イメージを当てはめる。 背景はできるかぎり、真の心にあわせること。 ■音楽の統一性 エピソードがバラバラにあるため、動画の統一性には、音楽・音響を利用する 吉松隆の「プレイアデス舞曲集」「同2」から選曲 ■物語におけるアイドルの所属順序   1.春香、千早   2.あずさ   3.伊織、やよい、亜美・真美   4.律子   5.真、雪歩   6.美希 ■物語上の時系列   ドラマCD Scene.01の後。 ■真の現状   アイドルとして正式なデビューはまだ。   レッスンを受け、デビューを目指しながらも停滞とその事実への慣れを感じ始めている。   前へ進む気持ちがありながらも、当面の目標を見つけられずにいる。 ■他のP   泰P、大宙Pがいて、アイドルたちの面倒を見ている。   事務所レベルは1相当。 ■本作品での「プロデューサー」について   アイドルマスター、ゲーム開始以前。   現在はラジオ番組製作会社のディレクターとして活躍中。   年齢は20代前半を想定。   現状に満足しておらず、リスクを負って「自分の能力」を試し、目に見える形でリターンが得られる場を求めている。   本作品での時間軸内に、高木社長にスカウトされプロデューサー業へ転身することになる。 ■インサートするイメージの意味づけ(基本ライン) ・電線……飛翔を妨げる網、蜘蛛の糸。迷い。しがらみ。 ・信号・横断歩道……自分の意志と関係なく止めたり進めたりするもの。 ・踏切……希望を遮るもの。けれどいつか開くもの。 (シナリオテキスト) 「エピローグを際だたせるための劣化」→彩度マイナス、ローコントラスト、グレイン、ブラーの付加。テキスト部分についてはこの原則を除外。 #01   「真、プロデューサーと出会う」     冒頭に「字幕放送」のテロップ。テレビ番組っぽさと同時に、字幕=テキストによって描写される物語であることの宣言。 "──誰だって、今日に続くあしたを           M1「春:5月の夢の歌」プレイアデス2-track1[0:00〜0:41] うたがったりしないだろう" 明日だって今日と変わらない           SE:街のざわめき。学校の放課後? アイドルをめざしてはいるけど いつもの仲間と いつものレッスンで 割と楽しければいい               団結PVの映像を流用できないか ものすごい幸せも ものすごい不幸も 想像が できない。            (デビュー後の自分なので、ステージ衣装のシルエット) 「安定≠ネら、捨ててしまっていいんだ」 「安定≠ネら、生きてゆく意味がない」 (すれ違う二人。一人にとっての邂逅。真一人だけでどうやってすれ違いを演出するか)できるだけ中二に。軍魔・一本杉参照。 ■(↓カット) ──そのとき 天から光の矢が降ってきて 脳天を直撃する ■(↑カット)          あからさまに映像で語らなければならない部分にテキストを入れないこと。 (鳥肌的演出) ……ひとめボレとは、そんなかんじだ。 #OP   恋は一秒。(□囲み。参照:シラカワP作品)        音楽よりSE? #02   「後日、レッスンに打ち込めない真」 各章タイトル表現はNHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」参考 "恋なんてしたことがないのだ"        ジングル1「聖歌の聞こえる間奏曲」プレイアデス1-track5[0:00〜0:03]音のパンニング(左→右) (M2「聖歌の聞こえる間奏曲」プレイアデス1-track5[1:45〜2:32]) こういう自分は知らない        探し回る。#01の背景も織り交ぜて「出会った道を戻りながら」感を。 会いたい どうかしてる ただ すれ違っただけなのに ボクは今 オーディションに そなえなくては いけないし 練習をつまなくてはいけないし 歌にダンスに集中しなくてはいけない ボクがとても 大切にしてきたものが あの瞬間 紙より軽くなってしまった       紙が風に吹き飛ばされるような、軽さの表現。電車の通過? たかが男ひとりに …………               抑圧された気持ちが盛り上がっていくイメージ。マグマとか? なぜ、こんなに 会いたいんだろう #03   「桜」            できるかぎり全章に桜の描写を入れる。真の恋心の象徴? ……印象は桜とともに      ジングル2「聖歌の聞こえる間奏曲」プレイアデス1-track5[0:03〜0:06]パン(右→左) 焼きつけられたから 桜が散る前に見つけたいんだ       桜並木のSE←アイマスより 桜が消えたら 記憶をつなぎとめられない      「つなぎとめられない」に対応させてテキストがぱらぱらと落ちていくように。 確かにどこかに           M3「夢みるアラベスク」プレイアデス2-track35[0:00〜0:36] 生きている どんな人だろう            首をかしげる真の動き。ここから心象イメージ。 お互い違う場所で 違う人としゃべり 違う道で笑い 違う空を見て現在になった そんな人間が生きている ことも知らなかったし 知らなくたって平気で 生きていけた (↓より#04扱い) でも、誰かを好きになる準備はできていた      ジングル1 #04   「真の意志。決意。強さ」 毎日は、どうせ同じだと思う心の底で    M4「緑のワルツ」プレイアデス2-track5[0:00〜] ゆっくりと成長して出会う時を待ってる (Pの情報を知る表現)       他のアイドルが真の思い人らしき人を見かけたことがあるという会話。 今まで 特別何かを 欲しがることが なかったので 欲がうすいのかと 思ってたけど… ■(↓カット)           ↑前段の会話で十分。蛇足につきカット 「どう? 気が引けてきちゃう?」 「……いや?」           ここの「眼力」は真独特の「あの眼」を使う ■(↑カット) どれだけかかってもいい       勇ましい真。実際は勇ましくあろうとする真。my song あの男を 振り向かせよう 必ず手に入れよう ────必ず            決意。けれど微妙に揺れる、ざわめく感情。ぶつかりあう。嵐? すれちがいざまに 人の心を奪える人間 奪うなら #05   「真の行動」 "返してください"               ジングル2 「やっぱり見にいっていい?          M5「ベルベット・ワルツ」プレイアデス2-track7[0:00〜0:29] デビューまで 待とうと思ったけど ウワサだけを聞いても 伝わってこないから」 ドキドキしない          あくまでも「噂」に対して。言葉と裏腹に飛翔する心。まんま空撮背景でよかろう。 会うまでは一日を適当につぶしていた 昨日も今日も同じこと でも、好きな人がいる人は違うんだ        背景が事務所では他のアイドルに好きな人がいるという誤解を招きかねない。真の通う高校を使う。 毎日はあの人を知ってゆける日々 昨日より今日、明日はもっと ボクの知らないあなたを みつけていきたい #06   「まだ真だけの世界」 "一秒でも見逃したくない"                ジングル1 [ラジオ収録現場の音声]……M6「アイスタ ON AIR!!」ドラマCD Scene03-track1[0:25〜] 好きな人が今同じ世界に生きていてくれるなんて            ラジオスタジオ(窓の向こうに真。見学。のぞき?) 奇跡みたいじゃないか 彼はちゃんと                            真_斜_1.png がんばったり笑ったりしている 良かったねえ                            真_A_カワイイ.png 幸せだといいねえ (再度、すれ違う真とP)     ここで真にズームアップ でも                                真_頭が痛い….png(後景) 彼の世界には                            真_D_3.png ボクが存在しないことが 身にしみてわかる あきらめたりはしないから                      真_D_1.png いつかボクに気がついて 仲良くなろうよ                           shiny smile たったひとりが頭から離れない                    shiny smile 本を閉じた次の瞬間                         (行間を広く) 眠りにつくまぶたの裏                        ここで衣装パジャマへ。 浮かぶその人を消すことはできない                  パジャマのイメージは「夢」「希望」「本心」 (ここまでにM6フェードアウト) 仲良くなれたら最高だね でもほんとうはあなたが幸せなら                   ここで章を切るのは「ボクも幸せだよ」がやはり真の「本心」ではありえないから。 #07   「二つの世界が、重なる」 "ボクも幸せだよ"             ジングル3「間奏曲の記憶」プレイアデス1-track11[0:00〜0:04]世界が重なるのでパンしない。 (ゲーム本編でのPとの再会)     真本編のプロローグ。ここで視点がPに移ることで「はじめまして。こんにちは」から違和感が消え、真と視聴者の間に共犯関係が生まれる。つまり共感。……そうなるといいなぁ。                    真EDの音声を。OPとEDをつなげることで物語の環が閉じる。                          M7「冬:子守歌」プレイアデス2-track4[0:34〜1:20] はじめまして こんにちは             本来の物語の始まり。にじむようにすっきりしていなかった画面(=真)が、はっきりくっきり。 仲よくなりましょう                とにかく最高の笑顔を、最高の形で。 誰かを好きになろう               真が自分に言っている部分と、視聴者へ訴える部分の、二層構造。縦書きと横書きをクロスさせる。十字架のイメージは「祈り」や「願い」を連想するかもしれない それは 死んだような毎日を 重ねるより なんと幸せなことだろう             事務所の前にたたずむ真から上に振って空 #ED   スタッフロール ■まっすぐ 真のまっすぐさが表現の中心部にある以上、この曲以外ない。 とにかく本当にまっすぐな「まっすぐ」にすること。 ラストの空とシンクロさせるために「♪だけどこの空が」から始める。 アイドルとして成功していくステップを、立っている舞台を切り替えていくことで表現。 (ライブハウスからドームまで) 最初はアカペラ、後半に伴奏をフェードイン。←アイドルとしての実力UP #提供画面 あくまでも番組らしく。 TVアニメやドラマの提供映像を参照。特に文字回りのシャドウの付け方に注意(リアリティは細部の積み重ねから生まれることを忘れないように) ナレーションもできるだけホンモノっぽいのがほしい。 #ただし書き これも番組らしく。ブルーバックに白文字。 ラストフレームが残るので、長くする必要なし。 表示した状態のまま再生終了。